※2021年7月20日、記事タイトルを変更、内容を追記しました!
ご機嫌いかがですか。
とものすけ です。
私のプロフィールではパソコンインストラクターの仕事を始めてから20年以上と書いていますが、今回はパソコンインストラクターキャリアの半分以上を占める中小企業・個人事業者向けのITインストラクターの仕事について書くことにします。
ITインストラクターの仕事に出会うまで
時は2000年代後半。
自分の仕事人生をいったん棚卸して、
パソコン関係以外の新しい仕事にもチャレンジできるようにと
キャリアカウンセラー(当時の名称)の資格を取得し、
(この話もいずれ書きたいですね)
勉強をしながら仕事を探している時期でした。
恥ずかしながら、求人へのチャレンジは連戦連敗でした。
失業給付と短期・単発の派遣仕事とで何とか食いつないでいました。
とはいえ、もうそろそろ定職につけないと生活がやばいかも・・・
という頃に偶然出会ったのが
中小企業・個人事業者向けのITインストラクターの求人でした。
これがまた意外なきっかけだったのです。
前述の短期・単発の仕事で何度もお世話になっていた派遣会社から中小企業・個人事業者向けのITインストラクターの求人オファーをもらいました。
前任者の急な退職があったため、私に声がかかったのです。
仕事の話をもらったときに「これだ!」と思ったのはよく覚えています。
その前年、私はキャリアカウンセリング(当時の名称)の勉強をするといって当時勤めていた会社を辞め、勉強をしながら(ほとんどできてませんでしたが)単発や短期の仕事をもらってしのいでいた時。
失業給付も残り数日というところまで来ていました。
仕事内容も、自分の現状にとっても、願ったり叶ったりでした。
私が持つスキルや経験も条件を満たしていたようで、職場担当者との顔合わせが済むと翌週から早速仕事が始まりました。
記憶がおぼろげですが、仕事オファーの電話の翌日に面談。
仕事スタートはその翌週。
電光石火の流れでした。
後にも先にも、こんな経緯で仕事を受けることも、また仕事を受ける人もそうそうないことでしょう。
(昔話としては十分ネタになりますが)
同じ「教える仕事」でも・・・
私が従事したITインストラクターの仕事は、福岡市内で事業を営む人を対象とし、パソコンの基本操作からホームページの作成やネットショップの運営開始まで業務でパソコンなどを扱うための使い方や活用アドバイスを教えるものでした。
つまり、マンツーマンのパソコンインストラクターですね。
それまでに私は教える関係の仕事として
- パソコン教室・パソコン講習会のメイン講師
- 社内パソコン研修のメイン講師
- 学校の先生へのパソコン操作説明、活用説明
- ソフトメーカーのカスタマーサポート
のように、大人数でカリキュラムが決まっている仕事と電話やメールで個別対応する仕事との両方をたくさん経験してきました。
自分の経験に合った仕事であったのだと思います。
いざ、ITインストラクターの仕事に従事すると、ざっくり「パソコンを教える」ということに変わりありませんが、
- 相手によって質問が違う
- その質問は当日会って初めて知ることが多い
- 使うパソコン、携帯電話、スマートフォン、タブレットもバラバラ
- 仕事であれプライベートであれ、質問の中身はお構いなし
- ほんの一部だけど、割と丸投げ(本人がパソコンを扱う気がない)
教えてほしいという方たちにはこんな特徴がありました。
いかに多くの知識を持って問題を解決するか、ではなく
いかに一人ひとりの悩みや問題に合わせて最適な解決策を教えてあげるか
話を聞いてそれに答えるというコミュニケーションが最初にあって、本来の仕事に入るという流れでした。
前述したキャリアカウンセラーの資格(聴く姿勢)は想像以上に役に立ちました。
働いていたときの実状を少し
ITインストラクターの仕事は月曜から金曜まで、
午前と午後に1件ずつ、福岡市内を回って1社につき1~2時間、
このスケジュールを7年半以上続けました。
公共交通機関を利用して移動するため、前述のとおり1日に訪問できるのはせいぜい2社。
電車やバスの時刻表を事前にパソコンから印刷して持ち歩いていたのがそのうちケータイで見るようになり、さらにスマートフォンのアプリで見るようになりと、時代の変化も手元で感じられましたね。
最盛期には福岡市周辺の市町村にも足を運び、1ヶ月半ぐらい予約待ちになっていたこともあったと記憶しています。
元々出歩くのが好きなので、ハードスケジュールになっても苦にはなりませんでした。
しょっちゅう博多駅を行き来していたので、博多駅周辺では迷わず電車やバスに乗れる自信があります。たまに乗り場を間違えてあたふたすることはありますが。
(さらにまた乗り場変更などあったため最近はよくわからないかな)
ITインストラクターとして働いていた時期はちょうどJR博多駅の駅ビル建て替えの時期と重なったので、こんな写真もあります。リニューアル工事中の博多駅。(2010年)
数千人もの事業者と出会って気づいたこと
7年半以上続けたITインストラクターの仕事を通じて、数千人の事業者とIT活用サポートを通じて接する機会を得ることができました。
相談者が業務でパソコンを使うのが前提ですから、
私は手を貸さず、もっぱら説明や助言をする役割でした。
1~2時間では到底終わらず、何度も繰り返し訪れた会社も結構ありましたね。
(途中から回数制限がついたぐらい)
前述の通り、対応内容は人それぞれになるわけですが、
実際にパソコンに向かって操作をする姿を横から目にしていると、
霞んだ景色がぱっと晴れるように
表情、態度に変化が現れる場面に出会いました。
ちょっとした悩みでもわからないと大きな壁になる
⇒ その大きな壁を越えた充実感は計り知れない
今までできなかったことができる喜びは大きい
⇒ お店や会社の商売・ビジネスにも好影響を与える
自分から前向きに取り組む(得意・苦手を問わず)
⇒ 問題解決が早くなるし、次の問題もさらに早く解決できる
こんな場面を何度も何度も見てきたことで、
私とものすけの仕事観にも大きな影響を与えました。
最後に
今回はITインストラクターの仕事に就くまでの経緯と
仕事に携わった中で得た大きな気づきを書いていきました。
パソコンって前向きな気持ちで便利に使えるって言うのは
普通なら「何それ?おいしいの?」って返されるところでしょう。
ですが、私とものすけの場合、
偶然から出会えた仕事から想像もつかない経験、気づきを得られたことを忘れず、前向きな気持ちで取り組んだ人たちの姿の方をもっと伝えてあげる立場なのかなとそう思って書いたものです。
具体的な仕事内容で書けるエピソードも数え切れないほどありますが、
「もっと仕事のことを教えろ」というリクエストがあったらまたいつか書こうかなと思います。
あなたが経験した
「仕事の中で教えてもらったこと、気づいたこと」はありますか?
よかったら教えてください。
それではまた。